1 ゲッセマネの園に現れた闖入者は、イエス捕縛の命を受けた兵士と群衆でした。先頭
に立つユダは親愛の印である口付けを合図にイエスを引き渡しました。損得勘定に長
け、利己的であったがゆえに主を見限り、裏切ったユダのような価値観、考えに影響
されてはいませんか。信仰を働かせるべき場面で、積極的に働かせましょう。
2 ユダの裏切りにより、イエスは捕縛されました。しかしそれは主が武装集団を恐れた
からでなく、聖書に示された神の御心に従った故でした。天の軍勢を呼ぶことのでき
る主がそれをせずに捕縛されたのは、全ての人の罪の贖いのための十字架に進み、み
言葉を成就するためでした。主は御心に生きるために、あえてみ言葉にご自分を縛ら
れたのです。あなたは聖書の言葉に従う生き方を選んでいますか。
3 イエスの捕縛と同時に、弟子達は蜘蛛の子を散らすように逃げだしました。恐れが彼
らを支配し、自分が捕まりたくない一心になったからです。恐れに捕われると、その
人の本性が表に現れてきます。恐れに捕われ、不信仰な行動に走ってしまうことはあ
りませんか。裸で逃げた青年は、福音書の著者マルコです。なぜ、書き手である彼が
自分の恥をあえて記したのか。それは恐れに縛られて信仰を全うできない、弱く情け
ない自分のために主が十字架で死に、赦しと回復の機会を与えてくれたことを本当に
感謝していたからではないでしょうか。時に主の前に恥や弱さを晒すような者のため
に十字架で贖いの業を成就された主を仰ぎ、新たな力と励ましを受けましょう。