ゲッセマネの園で　マルコ14:27〜42

１　最後の晩餐の後、イエス一行はオリーブ山へ出かけました。更にペテロ、ヤコブ、ヨ

　　ハネを伴い、主はゲッセマネの園へ赴きました。これまでこの3人はイエスが神の御

　　子の本質を明らかにされる特別な出来事に立ち会ってきましたが、ここでは真の人と

　　して十字架という全人類の罪の裁きを引き受ける苦杯を前に苦悩する姿を目撃するこ

　　ととなりました。あなたの命のためにここまで戦い、身を削り、祈り抜いた方は他に

　　いません。この恵みを覚えましょう。

 

２　イエスはゲッセマネで心を注ぎ出して祈り、御心に服従する道に歩みました。この祈

　　りを見ると、第一に神への深い信頼、第二に神への大胆さ、第三に神への徹底した服

　　従の要素があり、一つ一つが関連しているとわかります。あなたの祈りには、この三

　　つの要素が欠けていませんか。たとえ今御心がわからずとも、自分にとって喜ばしい

　　ことでなくとも、神は子であるあなたに最も善きことしかなさらないという絶対的な

　　信頼に立ち、今の状況を見つめ直してみませんか。

 

３　ゲッセマネの祈りを通し、最もよき祈りは御心を求める祈りであり、そのように祈る

　　者自身も祈りを通して御心に従う者と変えられていくことがわかります。共にその祈

　　りに加わるよう求められながらも応えられない弟子達に、主は幾度も繰り返して促し

　　の言葉をかけました。同様に、主はあなたにも「目を覚まして祈り続けなさい」と声

　　をかけ、心を注ぎ出して神に祈り、神に出会い、御心を知って従う者となることを願

　　っておられます。一層祈りに励み、御心に従う者となりましょう。