求む、永遠のいのち マルコ10:17〜31

1 往来でイエスの元に走り寄ってきたのは、永遠のいのちを求めた一人の男でした。若

  くして地位も財産もあった彼のよい点は、①イエスを尊敬し謙虚な態度で近づいたこ

  と、②自分には永遠のいのちが必要だと感じていたことです。あなたは、どんな心で

  主に近づいていますか。

 

2 しかし彼には決定的に欠けた点があり、主はそれを明らかにされました。それは彼を

  辱めるためではなく、慈しんで(愛をもって)なさったことでした。彼に欠けていた

  のは自分の弱さや足りなさを認め、己を無にして救ってくださる神に頼ることです。

  彼にはよい点だけでなく、誤った点もありました。①自分の力や行いで永遠のいのち

  を獲得できると思っていた→律法遵守の自負心を持つあまり、律法という鏡の映すあ

  りのままの自分(罪人の自分)から目を逸らし、表面的な善行を積み重ねようとして

  いました。しかしそもそも救いは行いによらず、全ての人は神の前に罪人なのです。

  ②財産を神としていた→全財産を施すよう勧めた主の言葉は、彼自身と神との関係を

  問い正すためでした。彼にとって財産は神以上に信頼すべき存在で、決して失われて

  はならないものでした。イエスは彼にその誤りに気付かせ、もう一度真の神に頼る人

  生の選択を迫りました。しかし、残念ながら彼は悲しみつつ去りました。財産を選ん

  だのです。

 

3 あなたは、真の神を心の王座に据え、いつどんな時も信頼していますか。今、神以外

  のものに心縛られたり、頼ったりしていませんか。祈りの内に自らの信仰を吟味し、

  第一のものを第一としていきましょう。そこに永遠のいのちの喜びが溢れます。

 

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