1 ガリラヤ地方での宣教活動を進めてきたイエスには、身近で教えを聞き、訓練された12人
の弟子がいました。まだまだ未熟と思える彼らでしたが、イエスは宣教の働きを委ねて派
遣します。あなたも私も、イエスを信じた者は皆、福音宣教の働きを委ねられてそれぞれ
の生活の場に遣わされている「小さなキリスト」なのです。
2 主は、どのように信仰者を宣教の働きに遣わすのでしょうか。①力と権威を授けて→主に
ある力と権威とは、すなわち「神の国をもたらす力と権威」です。主が求めるのはたとえ
小さく、弱く、足りなくても主と心合わせ、御心を行いたいと願う人です。主はあなたに
も力と権威を授け、必ず用いられます。②何をすべきかを教えて→弟子がなすべきは神の
国を宣べ伝えること、病を癒すことです。福音を語り、あわれみを示した後の責任は主が
負われます。失望せず、任せるべきを任せ、福音を伝えましょう。③信仰一つで→12人の
軽装の姿に、神を頼る信仰だけを持って出発せよという主の教えが表れています。先々の
心配を手放し、主だけに頼って歩みましょう。その人生に守りと備えが欠けることは、決
してありません。
3 ユダヤ中に大きな影響を与えた12人の宣教は王宮にまで届き、遂には領主ヘロデの心をイ
エスに向けさせました。新しい週が始まります。あなたも「小さなキリスト」として至る
所で福音を宣べ伝え、あわれみを示す働きに励む者となりましょう。