1 カペナウムを訪れたイエスのもとに、ユダヤ人の長老たちがやって来ました。病を患うし
もべの癒しを願う、ローマの百人隊長の依頼を受けてのことです。縦社会の軍隊にありな
がら、この隊長はいたずらに自分の権威を振りかざす人ではなかったようです。
2 百人隊長には、自分もまた権威の下にいるという自覚がありました。上官の権威、そして
まことの神の権威です。異邦人でありながらもまことの神を信じ、会堂まで建てていた彼
は、自分の人生を導く神の権威を認め、神を畏れて歩む人でした。それは、被征服者のユ
ダヤ人が彼のためにとりなすほど、大きな影響を周囲にもたらしていたのです。目に見え
ない神を認め、神を畏れて生きていますか。
3 百人隊長の信仰をイエスは賞賛し、しもべを癒されました。彼の信仰には、どんな特徴が
あるでしょうか。①自分を正しく知っていた→長老たちは、隊長には主に願いを聞いてい
ただく資格があると述べましたが、本人は主をお迎えする資格などないと自覚していまし
た。神の前ではどんな人も罪人であり、本来主に何かを求める資格はありません。ただキ
リストの十字架に表された神のあわれみに望みをかけて近づく者を、神は受け入れてくだ
さるのです。②みことばの力に信頼し、大胆に求めた→主なる神の語るみことばの力を認
め、信頼することが祝福の扉を開く鍵です。みことばの前に謙遜に頭を垂れ、信仰をもっ
て受け取り、どんな時にも大胆にみことばに伴う神の力を信じて求めましょう。