1 今年も、アドベント(待降節)の季節を迎えています。主イエスの降誕を喜びつつ待ち望
む時ですが、実際には既に御子はこの世に来られました。その上で、なおクリスチャンに
は待ち望むものがあります。主の再臨です。あなたは今「主が来てくださった」という恵
みと、「再び来てくださる」という望みの間に生きているのです。
2 主イエスのたとえ話に聴きましょう。夜の結婚式で十人の娘は灯を用意し花婿を迎える役
割でしたが、眠ってしまいました。いざ出番が来た時、備えのない五人の娘は祝宴に入れ
なかったのです。花婿の到着は主の再臨を表します。十人が皆到着を待ち切れず眠ってし
まったように、人は皆弱さを持つ者で、信仰者も同様です。肝心なのは弱さを認めつつ、
それでも大丈夫と言える備えがあることです。
3 油の備えの有無が、娘たちの分かれ道でした。油とは、信仰・聖霊を指します。三つのこ
とを教えられます。①油は自分で備えるべき⇒信仰は、他者に分与できません。自分自身
で主を求め、借り物でない、あなたの信仰を育てていますか。②油は最後に間に合わせら
れない⇒自分の死という終末に、備えていますか。あなたには今日、天国に行ける確信が
ありますか。③油は常に保っておくべき⇒信仰の油切れにならないため、主の臨在に身を
置く、聖書に聴く、聖霊を求めて祈ることを大切にしましょう。あなたの現実に救いの恵
みを与え、将来に希望を与えてくださる主を、心から待ち望みましょう。