1 「愛の讃歌」として知られる13章は、前章とのつながりの中で記されています。異言、預
言、知識、信仰、慈善などのすばらしい御霊の賜物が真に活かされるためには、愛こそが
絶対に必要な道なのです。愛の源である父なる神と御子なるイエスを見上げ、自らの内に
愛を満たしてくださいと祈り求めましょう。
2 愛とは何か。続くパウロの記述から具体的に見えてきます。①他者の受容→寛容。自分の
物差しで相手を測っていませんか。②自分から出発する→親切。ゴールデンルール(マタ
イ7:12)を心に留めましょう。③心のブレーキを踏む→妬まない。自慢せず、高慢になら
ない。礼儀に反しない。自分の利益を求めない。怒らず、人のした悪を思わない。あなた
の心のブレーキで効きが弱くなっているところはありませんか。④常に苦しむ他者をサポ
ートする→全てを我慢し、全てを信じ、全てを耐え忍ぶ。誰かの傘や盾になれますか。
3 この世で与えられるすばらしい賜物も、やがて廃れる時が来ます。朝の太陽が昇れば闇を
照らしていた懐中電灯が不要になるように、完全なお方である主イエスの再臨の時、人は
その姿を余すところなく知ることとなり、預言も知識も異言も必要でなくなります。しか
し、さまざまな賜物が廃れても決して滅びないもの、それが愛なのです。あなたの働きが
活かされるため、与えられた賜物を正しく用いるため、そこに真の価値を与える愛をこそ
追い求めましょう。