1 アブラハムがカナンの地に移って、約30年が経ちました。当地の習俗に妥協しなかった
彼ですが、周囲から認められる存在でした。ゲラルの王アビメレクが友好条約を申し入れ
たのは、神が共に在る祝福をアブラハムに見出していたからです。信じるあなたも神が共
に在る祝福を受ける人です。地の塩、世の光として輝きましょう。
2 アブラハムは、かつて自分が掘った井戸をアビメレクの部下たちに奪われたことを打ち明
けました。そして、その井戸がアブラハムのものだと確約する契約を結んだのです。井戸
を取られた立場のアブラハムが、取った相手のアビメレクに贈り物をして契約を結んでい
ったように、他者と和解の関係を築く鍵は自らを低くし、へりくだることにあります。不
和の関係、わだかまりの関係がありますか。十字架のキリストを仰ぎ、心を変えていただ
きましょう。
3 契約を締結してアビメレクが去った後、アブラハムは誓いの井戸となったベエル・シェバ
に柳を植えます。それは井戸を巡る争いが平和裏に解決した感謝、寄留者生活の中で自分
を支えた神への感謝を表す行為でした。ここでアブラハムが「私はあなたに真実を尽くし
ます」と誓ったのは、アビメレクだけでなく、ここまで導き、支えてくださった永遠の神
に対してだったのです。一年の恵みを振り返る今、感謝と共に「これからもあなたを第一
とし、あなたに真実を尽くします!」と永遠の神の名を呼んで誓い、更なる祝福へ導かれ
ましょう。