1 ヨハネは紫と緋色の着物を纏い、宝石で身を飾り、手に金の杯を持つ「大淫婦」を見まし
た。彼女は地上で王の権力と富を持ち、聖徒を迫害する存在で、世において神に敵対し偶
像崇拝をする権威や権力の象徴ですが、聖書は、その背後に悪魔の存在を示します。悪魔
が働くと、神と人との間にある「共に生きる」という本来的な関係に混乱が生じるからで
す。悪魔は世の権力や権威を巧みに用いて、神からあなたを引き離そうとします。神との
正しい関係を保っていますか。
2 「大淫婦」は七つの頭と十本の角を持つ「獣」に乗っていました。終末における悪魔的勢
力である彼らは一致して小羊に敵対しました。しかし、後に仲違いし崩壊したのです。こ
の出来事の背後には神の御心があり、内部分裂は裁きの結果でした。霊的な真贋は、終末
にこれ以上ない形で明らかになります。一時的な喜びや目先の幸福しかもたらさない贋物
に背を向け、永遠に変わらない主に従いましょう。
3 「大淫婦」と「獣」のいた場所は、荒廃した「荒野」でした。どんなにこの世の富や栄え
や権力を手にしていても、真の神から離れている者の居場所は荒野に等しく、そこから真
の命の力を得ることはできません。滅びの力の働く終末にあって、本当の勝利者である小
羊イエスだけに目を向けていますか。常にあなたを御許へ招く彼の召し(呼びかけ)に応
え、忠実に聞き従いましょう。