1 近付く過越祭の喧騒の中、祭司長達は人目に付かずにイエスを捕縛し殺せる方法を模
索していました。弟子のユダも、密かにイエスへの裏切りを企てていました。暗闇の
中で企む両者に共通するのは、「二面性」です。他人に見せない顔を持ち、不真実な生
き方をしていたのです。あなたは神の前に、人の前に、隠れている顔を持っていませ
んか。悔い改めて、不真実な生き方をしてしまう人間の罪のために十字架で死なれた
イエスを仰ぎ見、赦しと救いを得ましょう。
2 食卓に着くイエスに、マリヤが高価な香油を注ぎました。部屋には芳香が立ち込めま
したが、弟子達は無駄な事だと彼女を責めました。しかし、ただ主お一人が彼女の行
いを賞賛したのです。なぜでしょうか。①彼女の行いの「純粋さ」を主は賞賛しまし
た。弟子達が無駄と責めたのは、それを主にささげるのがもったいないと思ったから
です。しかし、マリヤはイエスから受けた愛に対して、一番よいものをささげたいと
思い、純粋な動機で行動したのです。更に神の愛を体験し、純粋な心で主に仕えて生
きる人を目指しましょう。
3 ②彼女の行いの「時」を主は賞賛しました。常にみ言葉に耳を傾けていたマリヤだけ
が、今しかないという時を活かして十字架に向かうイエスの死の備えを為す事ができ
ました。神に与えられた今の時、今日の命を神の時として精一杯に生きていますか。
み言葉に聞き、聞いたみ声に時を移さず従っていきませんか。あなたの香油の壺を割
り、真実な思いをもって主なる神に仕えていきましょう。